出っ歯（上顎前突）

出っ歯とは、上あごが下あごより4㎜以上前に出ている状態のことです。他にも、唇を閉じようとしても前歯が見える、下あごが後方に位置しているといった状態も出っ歯になります。

そもそも、出っ歯になる原因は「偏った食生活」「前歯が押されるような癖」「遺伝」などがあります。現代の食事は欧米化が進み、奥歯ではなく前歯を使って噛める柔らかいものを好んで食べる人が多いと言われています。顎の発達は、咀嚼による刺激によって促されるのですが、出っ歯の大きな一因にこの柔食化が挙げられています。また、親が出っ歯の場合には遺伝することもあります。特に顎や歯の大きさ、形は遺伝しやすいと言われています。

一方の「口ゴボ」はお口を閉じた際に、口元がボコっと出ているような状態を指します。横から見ると鼻と口元の位置が同じように見えたり、鼻の下が長く見えたりするのが特徴です。

口ゴボは前歯の前出や「爪を噛む」「指しゃぶり」などの癖が原因となって起こります。これは前歯に力がかかるため、出っ歯にも共通します。

出っ歯は放置していると、次のようなリスクがあります。

・虫歯や歯周病になりやすい
・病気に繋がりやすい
・消化不良が起きやすい
・歯を失うリスクがある

出っ歯は、前歯が常に出ていて歯が乾燥している状態のため、殺菌作用や洗浄作用の効果がある唾液で潤すことができず、虫歯や歯周病になりやすいです。その結果、口臭が酷くなることも少なくありません。また、出っ歯は虫歯や歯周病の他にも顎関節症を引き起こす要因になります。

特に、下の顎が小さく後ろに下がっているタイプの出っ歯は、顎関節に負担がかかりやすく顎関節症になりやすい傾向があります。出っ歯の場合は、食べ物を飲み込むときに唇をしっかりと閉じれなかったり、前歯で咀嚼できなかったりするため、咀嚼回数が少ない状態で食べ物を飲み込む傾向があり、消化器官の負担になりやすいです。当院では、さまざまな矯正装置や治療法を提供しています。歯並びはもちろん、患者さんの悩みやコンプレックスが改善できるお手伝いを取り組んでいます。

ワイヤー矯正は昔から行われている矯正方法で、U型のワイヤーと歯に負荷をかけるブラケットという2つの装置を付けて歯並びを整えていきます。固定式で外すことはできませんが、多くの症例に対応できる柔軟性があるのが特徴です。

ワイヤー矯正のギラギラとした見た目に抵抗がある方も多いと思いますが、最近ではブラケットやワイヤーを白いものに変えて、目立ちにくい見た目にすることも可能です。他の矯正治療に比べると費用も安く、発音障害の影響もほとんどありません。ワイヤー矯正について詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

マウスピース矯正は専用のマウスピースを歯にはめて、少しずつ歯並びを整えていく治療法です。マウスピースは透明で、歯に装着しても目立ちにくい点が魅力です。さらに、歯を動かす時には歯全体にゆっくりと力をかけるため、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われています。

マウスピースは簡単に取り外しができて、矯正治療前と同じように歯磨きができるため、口内を清潔に保つことが可能です。また、ワイヤー矯正は月に1度の調整日が必要になりますが、マウスピース矯正の場合は基本的に2〜3ヶ月に1度の来院になります。そのため、忙しい方でも無理のない範囲で通院が可能です。使用するマウスピースは金属フリーの素材になるため、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療ができます。マウスピース矯正についてさらに詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

当院では、トータルフィー制度を採用しております。トータルフィー制度とは、最初に治療費を確定して患者さんにお伝えする制度のことです。つまり、追加費用が不要ということになります。

その他、装置によって無料相談を実施しております。詳しくは料金表のページをご覧ください。